Webデザイナーにおすすめな資格10選！効果的な勉強法を解説

Webデザイナーは資格を取得しなくても仕事はできますが、資格を取得すれば案件獲得の場面や転職や就職で有利になるケースが多くあります。

資格はスキルを客観的に証明する手段であり、特に未経験からWebデザイナーを目指す人にとっては一つの武器になります。

さらに、体系的に学習できるため効率的にスキルを身につけられる点もメリットの一つです。

本記事では、Webデザイナーにおすすめの資格10選を紹介します。

資格取得のメリットやデメリット、効果的な勉強法まで解説するのでぜひ参考にしてください！

ウェブフリでは、1分でできる『Webデザイナー適性診断』を行っています。

「Webデザイナーになりたい！」「興味はあるけど自分に向いているか分からない…」とお悩みの人は、ぜひ診断を受けてみてください！

＼ 簡単3ステップ！ ／

なぜWebデザイナーに資格が必要とされるか

まずは、なぜWebデザイナーに資格が必要とされているかを以下の流れに沿って解説します。

資格をとる意味を確認しておきましょう。

資格が果たす役割

Webデザイナーにとって資格は、スキルの証明書のような存在です。

デザイン力やコーディングスキルを客観的に評価できるため、採用担当者やクライアントに自分の能力を伝えやすくなります。

また、資格の勉強を通じて、基礎から体系的に学べる点も大きな魅力です。

自己流で学んできた人にとっても、スキルの整理や苦手分野の克服につながります。

未経験者やキャリアチェンジを目指す人にとっての強み

Webデザインはスキルや実績が重視される世界ですが、未経験者にとってはそれを示す手段が限られています。

そこで大きな役割を果たすのが資格です。

資格を取得していれば、Webデザインやコーディングの基礎知識を体系的に学んでいる証明となり、「この人は学ぶ意欲があり、一定のスキルを持っている」と評価されやすくなります。

実務経験がなくても採用担当者やクライアントに安心感を与えられるため、キャリアの入り口を開く強力な後押しになるでしょう。

Webデザイナー資格を取得するメリット

Webデザイナーが資格を取得する主なメリットは以下のとおりです。

一つずつ解説します。

就職・転職活動で有利になる

Webデザイナーの採用では、実務経験やポートフォリオが重視されますが、資格を持っていることで、基礎スキルがあることを客観的に証明できます。

特に未経験や異業種からの転職では、採用担当者から「この人は学習意欲があり、一定のレベルの知識を持っている」と認識されやすいです。

企業によっては、資格保有者を優遇する制度を設けている場合もあるため、キャリアのスタートを後押しする強力な武器になります。

クライアントからの信頼につながる

フリーランスや副業として案件を受注する場合、クライアントは「この人に安心して任せられるか」をもっとも重視します。

その際、資格がスキルや熱意への信頼の裏付けとなるため、保有資格をプロフィール欄やポートフォリオに記載すれば、初対面でもスキルの証明が可能です。

資格があることで、ほかの応募者との差別化にもつながり、仕事の受注率を高める効果が期待できます。

学習を体系的に進められる

資格試験は出題範囲が定められており、基礎から応用まで体系的に知識を学べる点が大きなメリットです。

独学で学ぶ場合、「何から手をつければよいのか」「どの分野を重点的に学べばいいのか」が曖昧になりがちですが、資格試験を目標に据えると学習の道筋が明確になります。

また、必要なスキルをバランスよく習得できるため、学習の漏れを防ぎやすい点でも有効です。

試験勉強の過程で得た知識は、実務でもすぐに活かせる内容が多く、基礎力の底上げにもつながります。

スキルアップのモチベーションになる

資格試験には明確なゴールと合格基準があるため、モチベーションを保ちながら継続的に学習を進めやすいのが特徴です。

Webデザインの勉強は独学だと途中で挫折しやすいものですが、「試験に合格する」などの目標があることで、日々の学習計画を立てやすくなります。

さらに、資格を取得した達成感は自信につながり、上位資格の取得や実務スキルの習得などの次のステップへの意欲を高めるきっかけにもなります。

モチベーション維持が難しい独学者にとって、資格勉強は学びを続ける仕組みとして非常に効果的です。

Webデザイナー資格のデメリット

資格取得には上述のようなメリットがある一方で、以下のようなデメリットもあります。

デメリットもしっかり把握しておきましょう。

取得に費用がかかる

Webデザイナー資格の多くは、受験料・教材費・スクール費用など、取得までに一定のコストが発生します。

複数の資格を目指す場合は、合計でかなりの出費になる可能性もあるため、事前に「投資に見合う資格かどうか」を見極めることが大切です。

特に副業や転職準備中の人は、コストとリターンのバランスを意識して選びましょう。

実務スキルが伴わなければ活かしにくい

資格はあくまで「知識や基礎スキルの証明」であり、即戦力の実務スキルを保証するものではありません。

例えばデザイン理論やHTML/CSSの知識があっても、実際の制作現場では「クライアントの意図をくみ取る力」や「修正対応力」なども求められます。

資格取得だけで満足せず、学んだ知識を使って作品を制作し、ポートフォリオとして公開して実践力をアピールする力が必要です。

試験対策に時間と労力が必要

資格を取得するには、試験範囲を理解し、反復学習を行う必要があります。

特に働きながら学ぶ社会人や、副業としてWebデザインを学ぶ人にとっては、学習時間の確保が大きな課題になります。

さらに、試験内容によってはソフトの操作練習や過去問演習も必要なため、短期間での合格は難しいこともあるでしょう。

モチベーションを維持するためには、学習スケジュールを立て、小さな目標を積み重ねる工夫が欠かせません。

Webデザイナーにおすすめの資格10選

Webデザイナーにおすすめの資格10選を紹介します。

目的に応じて挑戦する資格を選んでみましょう。

ウェブデザイン技能検定

ウェブデザイン技能検定は、厚生労働省が認定する唯一のWebデザイン系国家資格です。

学科試験と実技試験があり、デザイン理論・コーディング・サイト制作など幅広い知識と技術が問われます。

1級・2級・3級の3段階があり、3級は初心者でも受験可能です。

企業やクライアントからの信頼度も高く、就職・転職活動で評価されやすい資格です。

受験料	1級：学科8,000円 ／ 実技25,000円 2級：学科7,000円／実技16,000円 3級：学科6,000円／実技8,000円 すべて非課税
合格率	1級：約10～20% 2級：約30～49% 3級：約60～70%

ウェブデザイン技能検定について、詳しくはこちらの記事をご覧ください！

Photoshop(R)クリエイター能力認定試験

Photoshop(R)クリエイター能力認定試験は、Adobe Photoshopを使った画像編集・加工スキルを客観的に証明できる資格です。

写真のレタッチ、バナー制作、合成など、実務でよく使う機能が試験範囲に含まれています。

Webデザイナーはもちろん、SNS運用や広告デザインを担当する人にもおすすめです。

資格取得を通じて、デザイン現場で通用する実践力を身につけられます。

受験料	エキスパート：8,800円（税込） スタンダード：7,800円（税込）
合格率	72.9%（2024年度平均合格率）

Illustrator(R)クリエイター能力認定試験

Illustrator(R)クリエイター能力認定試験は、ロゴやアイコン、バナー制作で多用されるAdobe Illustratorの操作スキルを問う資格です。

基本操作だけでなく、レイアウト構成・文字デザイン・図形加工などの応用力も評価されます。

印刷物やWebデザイン両方で活かせるスキルが身につくため、デザイン全般を目指す人に最適です。

受験料	エキスパート：8,800円（税込） スタンダード：7,800円（税込）
合格率	72.0%（2024年度平均合格率）

情報デザイン検定試験

情報デザイン検定試験は、情報を「見やすく・わかりやすく」伝える力を評価する資格です。

UXやUIを意識した設計力を学べるため、ユーザー中心のデザイン思考を身につけたい人に向いています。

構成力や情報整理力など、デザインの根幹に関わるスキルを体系的に習得できます。

受験料	1級：3,200円（税込） 2級：2,800円（税込） 3級：2,300円（税込） 4級：1,800円（税込）
合格率	1級：87.0% 2級：83.6% 3級：94.5% 4級：96.3% （2024年度合格率）

色彩検定

色彩検定は、公益社団法人色彩検定協会（AFT）が実施する色の専門資格です。

色彩理論や配色、心理的効果、イメージ戦略などを学び、Web・グラフィックデザインに応用できます。

色彩感覚を磨くことで、より訴求力の高いデザインを作ることが可能になります。

受験料	1級：15,000円（税込） 2級：10,000円（税込） 3級：7,000円（税込） UC級：6,000円（税込）
合格率	1級：41.8% 2級：69.1% 3級：74.7% UC級：78.7% （2024年度合格率）

HTML5プロフェッショナル認定資格

HTML5プロフェッショナル認定資格は、HTML5、CSS3、JavaScriptなどのWeb開発の基礎技術を問う資格です。

主催はLPI-Japanで、レベル1とレベル2に分かれていますが、Webデザイナーにおすすめするのはレベル1です。

レベル2はプログラマーやエンジニア向けとされています。

Webデザインだけでなく、コーディングやフロントエンドのスキルを磨きたい人に最適です。

受験料	レベル1、レベル2ともに16,500円(税込)
合格率	公表無し

Webクリエイター能力認定試験

Webクリエイター能力認定試験は、Webデザイン初心者に人気の高い資格です。

HTMLやCSSのコーディングだけでなく、デザイン理論やサイト設計も学べるため、実務に直結します。

スタンダードとエキスパートの2レベルがあり、自分のスキルに合わせて受験できます。

初めて資格に挑戦する人にもおすすめの入門資格です。

受験料	エキスパート：7,700円（税込） スタンダード：6,100円（税込）
合格率	合格率：91.8％（2024年度平均合格率）

PHP技術者認定試験

PHP技術者認定試験は、Webサイトやシステム開発に使われるプログラミング言語のPHPのスキルを証明する資格です。

主にバックエンド寄りの知識が問われますが、WordPressサイトのカスタマイズや動的コンテンツ制作に役立ちます。

Webデザイナーとして技術面を強化したい人や、フルスタックを目指す人におすすめです。

受験料	上級・準上級：15,000円（税込） 初級：12,000円（税込）
合格率	上級・準上級：23.4%、準上級判定55.8%、不合格20.8% 初級：約70%

Webデザイナー検定

Webデザイナー検定は、Webデザインの総合力を評価する資格です。

デザイン理論、HTML/CSSの基礎、制作フロー、著作権など、幅広い分野を網羅しています。

学生や初心者にも受験しやすく、基礎力の確認にも最適です。

受験料	エキスパート：6,700円（税込） ベーシック：5,600円（税込）
合格率	エキスパート：41.9% ベーシック：62.5% （2025年度前期合格率）

Webデザイナー検定について、詳しくはこちらの記事をご覧ください！

ITパスポート

ITパスポートは、IT全般の基礎知識が試される国家資格です。

Webデザインだけでなく、システムやマーケティング、情報セキュリティまで学べるため、業界理解を深めたい人に最適です。

ITリテラシーの証明として企業側からの評価も高く、デザイナーとして幅広い視野を持つきっかけになります。

受験料	7,500円（税込）
合格率	約50%

資格取得に向けた学習方法

資格取得に向けて学習する方法として以下の3つが挙げられます。

それぞれ長所と短所があるため確認しておきましょう。

独学（参考書・動画・Web記事）

独学は、コストをもっとも抑えられる学習方法です。

書店で販売されている参考書や、YouTube・Udemyなどの動画教材、Web記事を活用して、自分のペースで学習を進められます。

最近では、資格試験ごとの対策サイトや無料の模擬試験も充実しており、スキマ時間の勉強にも最適です。

ただし、自己管理が必要なため、学習スケジュールを立てて計画的に進めることがポイントです。

また、わからない部分を放置せず、掲示板やSNSなどで情報交換しながら理解を深めましょう。

通信講座

通信講座は、教材と添削指導がセットになっている学習スタイルです。

自宅で学べるため、仕事や家事と両立しながら無理なく学習を続けられます。

講座によっては、試験対策だけでなく、デザインソフトの実践課題や添削フィードバックが受けられる場合もあり、独学よりも理解が深まりやすい点が特徴です。

デメリットとしては、独学に比べて費用が高くなる点が挙げられますが、サポート体制が整っているため、学習継続に不安がある人は通信講座が向いているでしょう。

専門スクールやオンラインスクール

専門スクールやオンラインスクールでは、現役のWebデザイナーや講師から直接指導を受けられるのが大きな魅力です。

実務を意識したカリキュラムが多く、資格取得だけでなく、ポートフォリオ制作や案件対応スキルも同時に学べます。

また、転職支援や案件紹介のサポートを行っているスクールもあり、資格取得後のキャリアアップにもつなげやすいです。

受講料はやや高めですが、最短でスキルと実績を身につけたい人や、未経験から転職を目指す人には非常におすすめです。

資格勉強を効果的に進めるポイント

資格勉強を効果的に進めるために、以下のポイントを心がけましょう。

一つずつ解説します。

目的を明確にする

資格を取得する理由をはっきりさせることが、学習のモチベーション維持につながります。

例えば「転職のために基礎スキルを証明したい」「副業で案件獲得に活かしたい」「Webデザインの知識を体系的に身につけたい」など、目的に応じて資格を選びましょう。

目的が明確だと、どの資格にどの順番で取り組むべきかも判断しやすくなります。

実務に直結する分野から学習する

学んだ知識をすぐに仕事で活かせると、勉強の意義を実感しやすくなります。

PhotoshopやIllustratorの操作スキル、HTML/CSSのコーディング、配色やデザイン理論など、実務でよく使う分野から優先して学ぶと効率的です。

実践を意識した学習は、ポートフォリオ制作や案件受注にも直結します。

自分にあった学習方法を選択する

学習環境やライフスタイルに合った学習方法を選ぶことも大切です。

通勤時間や隙間時間に動画で学ぶ、週末に集中して課題に取り組む、通信講座やスクールで指導を受けるなど、自分に合ったスタイルを見つけると続けやすくなります。

無理なスケジュールは挫折の原因になるため、継続できる計画を立てましょう。

アウトプットを重視する

知識を頭に入れるだけでは不十分です。

学んだ内容を実際にWebデザイン制作や模擬課題で試すことで、理解が深まります。

ポートフォリオ制作やブログ、SNSでの作品公開なども有効です。

アウトプットを繰り返すことで、資格取得後もスキルをすぐに活かせるようになります。

資格取得後の活かし方

ここでは、資格取得後の活かし方を紹介します。

試験に合格できたら存分に活かすようにしましょう。

ポートフォリオやSNSに資格情報を掲載する

取得した資格は、自身のスキルを客観的に証明する材料になります。

ポートフォリオやSNSで資格名や取得レベルを公開して、クライアントや採用担当者に信頼性を示しましょう。

作品と一緒に資格情報を載せることで、スキルの裏付けとしてより説得力が増します。

信頼性があがる資格を提示できれば、仕事につながりやすくなるでしょう。

クラウドソーシングや転職活動でアピール

取得した資格は、案件獲得や転職活動の際のアピール材料としても活用できます。

クラウドソーシングでは、資格保有の有無でほかの応募者と差がつきやすいため、依頼を受けやすくなるケースがあります。

また転職活動では、履歴書や職務経歴書に記載すれば、未経験者でもスキルの証明として評価されやすいです。

資格を取得したら、アピールできるものにはすべて記載しておきましょう。

継続的にスキルアップする

資格取得はゴールではなく、キャリアのスタート地点です。

資格で学んだ基礎知識やスキルを実務で活かしながら、最新のWebデザイン技術やツールにも挑戦しましょう。

例えば、HTML/CSSやJavaScriptの新機能、最新のデザインツールの使い方を習得するなどのスキルアップを継続すれば、常に市場価値の高いWebデザイナーでいられます。

市場価値の高いWebデザイナーになれれば、収入アップも期待できますよ！

Webデザイナーの資格に関するよくある質問

Webデザイナーの資格に関するよくある質問をまとめました。

ぜひ参考にしてください。

特に取得しておいた方がよい資格は何ですか？

特におすすめなのは、ウェブデザイン技能検定やWebクリエイター能力認定試験です。

ウェブデザイン技能検定は国家資格で、基礎から応用まで幅広く学べるため、スキルの裏付けとして信頼性が高いです。

Webクリエイター能力認定試験は初心者でも挑戦しやすく、実務で役立つスキルを証明できます。

また、PhotoshopやIllustratorのスキルを証明する資格も、転職やフリーランス案件でアピール力を高めることができます。

自分の目標に応じて、複数の資格を組み合わせて取得するのも効果的です。

資格の取得は難しいですか？

資格の難易度は種類によって異なります。

国家資格であるウェブデザイン技能検定は、実技試験と学科試験の両方があり、しっかり準備する必要があります。

一方で、Webクリエイター能力認定試験やPhotoshopクリエイター能力試験は、独学でも挑戦可能なレベルです。

重要なのは、試験範囲を把握したうえで行う計画的な学習です。

通信講座やスクールを活用すると、効率的に学べて挫折しにくくなります。

未経験者でも資格を取得できますか？

はい、未経験者でも資格取得は可能です。

資格試験は基礎知識や操作スキルの習得を前提に作られているため、学習意欲があれば挑戦できます。

独学や通信講座で基礎を学び、簡単な制作課題に取り組むことで着実にスキルを身につけられます。

また、スクールで学習すれば、資格取得と同時に実務で使えるスキルやポートフォリオを作成できるため、未経験からでもスムーズにキャリアをスタートさせることが可能です。

まとめ｜資格はWebデザイナーのキャリアを広げる大きな武器になる！

Webデザイナーにとって資格取得は、キャリアの幅を広げる強力な武器になります。

資格を持っていれば、未経験者でも学習意欲や基礎知識があることを証明できるため、転職や案件獲得の際に信頼を得やすいです。

また、試験範囲に沿った学習は体系的にスキルを身につけるのにも役立ちます。

最終的には、資格をスタートとして常にスキルをアップデートし続けることが、Webデザイナーとしての成長や活躍につながります。

資格取得はゴールではなく、キャリアを広げるための第一歩として活用することが大切です。

ウェブフリでは、1分でできる『Webデザイナー適性診断』を行っています。

「Webデザイナーになりたい！」「興味はあるけど自分に向いているか分からない…」とお悩みの人は、ぜひ診断を受けてみてください！

＼ 簡単3ステップ！ ／