
「Webデザインのレイアウトはどのように作ればよい?」



「見やすいレイアウトにする方法を知りたい!」
レイアウトは、Webサイトの印象や使いやすさを大きく左右する重要な要素です。
どんなに優れたコンテンツがあっても、レイアウトが適切でなければユーザーは離脱し、Webサイトの目的を達成しづらくなります。
本記事では、Webデザインにおけるレイアウトの基礎知識やレイアウトの種類、サイト別のおすすめレイアウトなど分かりやすく解説するので、ぜひ参考にしてください!
ウェブフリでは、1分でできる『Webデザイナー適性診断』を行っています。
「Webデザイナーになりたい!」「興味はあるけど自分に向いているか分からない…」とお悩みの人は、ぜひ診断を受けてみてください!
\ 簡単3ステップ! /
Webデザインのレイアウトとは?
まずは、Webデザインにおけるレイアウトとは何かを以下の流れで説明します。
- Webデザインのレイアウトの基礎知識
- Webデザインにおけるレイアウトの重要性
大事なことなのでしっかり把握しておきましょう。
Webデザインのレイアウトの基礎知識
Webデザインにおけるレイアウトとは、文字や画像、ボタンなどの要素をどのように配置するのかを決める設計図のようなものです。
単に見た目を整えるだけでなく、情報を整理してユーザーが迷わず目的の情報にアクセスできるように導く役割を持っています。
分かりやすく設計されたレイアウトはサイト全体の信頼性を高め、結果的にユーザーの滞在時間やコンバージョン率の向上につながります。
Webデザインにおけるレイアウトの重要性
Webサイトのレイアウトは、サイトの使いやすさと成果を左右する大きな要素です。
適切に設計されたレイアウトはユーザーのストレスを減らし、自然と行動を後押しします。
逆に不適切な配置では、コンテンツの中身がどれだけよいものでも、情報が伝わりにくく、離脱の原因にもなりかねません。
よいレイアウトは滞在時間の増加にも貢献するため、SEO的にも重要です。
レイアウトを構成する基本要素
Webサイトは、主に以下の5つの要素で構成されています。
- ヘッダー
- ナビゲーション
- メインコンテンツ
- サイドバー
- フッター
それぞれの役割を把握しておきましょう。
ヘッダー
ヘッダーはサイトの最上部に位置し、ロゴやキャッチコピー、検索窓などを配置する領域です。
また、資料請求やお問い合わせなどの、ユーザーのアクションに直結する要素もヘッダーに配置されることが多いです。
ユーザーが最初に目にする部分であるため、サイト全体の第一印象を左右します。
また、当サイトのように追従型(ページスクロールに合わせてヘッダーがついてくる仕組み)になっていることも多いです。
ナビゲーション
ナビゲーションは、Webサイト内の主要コンテンツへのリンクを一列に並べたパーツのことで、ユーザーを目的のページへスムーズに導くための道標のような役割を持っています。
グローバルナビやフッターナビ、サイドメニューなど複数の形式があり、サイトの規模や目的に応じて設計されます。
情報が整理されたナビゲーションはユーザビリティを大きく向上させ、迷わない導線作りに欠かせない要素です。
メインコンテンツ
メインコンテンツは、ページのメインとなる要素で、記事本文や商品紹介など、ユーザーにとってもっとも重要な情報を掲載する領域です。
ここでの情報の伝わり方がWebサイトの目的達成に直結するため、視認性や読みやすさを意識したデザインが求められます。
伝えたい情報や量にあわせて、コンテンツの幅や配置を考えるようにしましょう。
サイドバー
サイドバーはメインコンテンツの横に配置されるパーツです。
人気記事や関連記事、広告などを配置するのに適しており、サイト内の回遊性を向上してくれます。
ただし、情報を詰め込みすぎると逆効果になるため、バランスの取れた設計が必要です。
当ページでは、検索窓と人気記事、カテゴリー、タグ一覧、SNSボタンを配置しています。
フッター
フッターはサイトの最下部に配置される領域で、企業情報やプライバシーポリシー、問い合わせ、サイトマップなどを掲載するのが一般的です。
フッターは最後までスクロールしたユーザーに信頼性や利便性を提供する役割をもちます。
また、フッターナビゲーションとして、フッターにもメニュー表示をしているサイトも多く見られます。
Webデザインのレイアウトの種類
Webデザインでよく使われる基本のレイアウトが以下の6種類です。
- シングルカラムレイアウト
- マルチカラムレイアウト
- フルスクリーンレイアウト
- グリッドレイアウト
- ブロークングリッドレイアウト
- ノングリッドレイアウト
それぞれの特徴をみていきましょう。
シングルカラムレイアウト
シングルカラムレイアウトは、サイドバーがなく、すべての要素を縦1列に並べたシンプルなレイアウトです。
カラムとは、縦の列のことを指します。
現在はWebサイトをスマホで見ることが増えているため、シングルカラムで構成されたサイトが増加しています。
ランディングページのようにメインコンテンツのみに集中してほしい場合や、ユーザーの求める情報をシンプルに伝えたいコーポレートサイトに向いているレイアウトです。
ただ、サイト内のほかのページへ誘導する機会が少ないため、回遊率を上げる工夫が必要となります。
マルチカラムレイアウト
マルチカラムレイアウトは、メインコンテンツの横にサイドバーを配置するレイアウトです。
マルチカラムレイアウトのなかでも、サイドバーが左右どちらか片方にだけあるものを2カラムレイアウト、左右両方にサイドバーがあるものを3カラムレイアウトと呼びます。
サイト内の回遊率を向上させたり、重要な情報をサイドバーへ常に配置して目立たせたりできるメリットがあります。
その一方で、スマートフォンで表示すると見にくい点がデメリットです。
フルスクリーンレイアウト
フルスクリーンレイアウトは、画面全体を活用するレイアウトです。
キービジュアルやキャッチコピーを画面いっぱいに表示させます。
ブランドサイトやキャンペーンページなど、インパクトを重視したデザインに向いています。
ただし、伝えたい情報量が多い場合には向いていないため、用途を限定するのがポイントです。
グリッドレイアウト
グリッドレイアウトは、縦横の格子状(グリッド)に要素を配置する、整然としたレイアウトです。
画像やテキストが均一に並ぶため情報が視覚的に整理され、ユーザーにとって見やすく理解しやすい構成になります。
規則性があるため、デザイン初心者でも取り入れやすく、レスポンシブ対応もしやすい点から、幅広いジャンルで利用されているレイアウトです。
しかし、ユーザーがどこから見たらいいのか判断しづらいため、ブロックの大きさを変えるなどの工夫をすると、ユーザビリティがさらに向上します。
ブロークングリッドレイアウト
ブロークングリッドレイアウトは、規則的なグリッドをあえて崩し、斜めの配置や要素の重なりを取り入れて個性や動きを表現するレイアウトです。
デザインにリズムや奥行きを加えられるため、クリエイティブ系のサイトやブランドのキャンペーンページでよく活用されます。
独創的な見せ方ができる一方、可読性や導線を犠牲にすると使いにくい印象を与えてしまうため注意が必要です。
基本のグリッドを理解したうえで意図的に崩すと、ユーザーに新鮮な体験を提供できます。
ノングリッドレイアウト
ノングリッドレイアウトは、グリッドにとらわれず、自由な配置を重視したレイアウトです。
従来の整然とした見せ方ではなく、直感的でアート性の高い構成を作りやすいため、ブランディングサイトやアート系のポートフォリオに採用されることが多いです。
ユーザーに強いインパクトを与えられる一方で、情報整理や読みやすさに欠けるリスクもあります。
そのため、機能性よりも独自性や世界観を重視する場合に適しており、ブランドのアイデンティティを強く印象づけたいときに効果的です。
良いレイアウトを作るための重要ポイント
以下の5つのポイントを意識すると、よいレイアウトを作りやすくなります。
- ユーザビリティを重視して設計する
- 視線の流れを意識したデザインにする
- 余白を効果的に活用する
- デザインの4大原則を意識する
- レスポンシブデザインに対応させる
一つずつ解説します。
ユーザビリティを重視して設計する
Webデザインのレイアウトにおいてもっとも重視するべきことは、ユーザーが迷わず情報を探せることです。
ボタンやリンクは誰が見ても分かるデザインにし、重要な情報はスクロールせずに確認できる位置に配置するのが望ましいです。
ユーザビリティを意識した設計は、サイトの成果につながるユーザーのアクションを後押しします。
視線の流れを意識したデザインにする
見やすいレイアウトにするためには、ユーザーの視線を意識した設計が重要です。
人間の視線の動きには以下の3つのパターンがあるとされています。
- F型
- Z型
- N型
Web媒体で使用されることが多いのはF型で、アルファベットのFのように視線が動くパターンです。
そのため、重要な情報は一番上の段に水平に配置すると効果的です。
なお、ランディングページやバナーなどの、すべての情報が一面に表示されているレイアウトや、多くの要素が混合する場合はZ型の視線誘導を意識したレイアウトが適しています。
N型は新聞や雑誌などの右開きの本など縦書きが使用されるときに使用されるパターンであるため、Web媒体で意識されることは少ないです。
余白を効果的に活用する
余白は単なる空間ではなく、情報を際立たせるためのデザイン要素です。
適度な余白があることでコンテンツが整理され、読みやすさやデザイン全体の高級感が増します。
逆に、余白を削って情報を詰め込みすぎると、視認性が低下し、ユーザーにストレスを与えてしまいます。
スマートフォンからの閲覧が中心となる現代では、余白の設計は特に重要です。
例えば、ボタンとテキストの間に余白を持たせれば誤操作を防げますし、見出しまわりに余白を取ることで情報の階層が明確になります。
余白を「余分なスペース」ではなく「機能的なデザイン」として活用する意識を持つと、サイト全体の完成度が一気に高まります。
デザインの4大原則を意識する
プロのデザイナーが活用しているデザインの4大原則を押さえると、誰でも洗練されたレイアウトの作成が可能です。
デザインの4大原則は以下の4つです。
- 近接の原則:関連する情報を近くに配置する
- 整列の原則:要素の始点や形状、配色などを揃える
- 反復の原則:一貫性のあるデザインにする
- コントラストの原則:優先度が高いもの、重要なものを目立たせる
この4原則を意識するだけで、全体のバランスが整った見やすいWebサイトの設計ができます。
レスポンシブデザインに対応させる
現代のWebサイトは、パソコン・スマートフォン・タブレットといった多様なデバイスで閲覧されるのが当たり前となっています。
そのため、レスポンシブデザインへの対応は欠かせません。
例えば、パソコンからの閲覧だけを考えて作ったデザインではスマートフォンでは崩れてしまい、ユーザー体験が損なわれるため、すぐに離脱されてしまいます。
レスポンシブ対応を徹底すれば、どの環境でも快適に使えるWebサイトを実現でき、検索エンジンの評価向上にもつながります。
なお、以下の記事ではレスポンシブデザインについて詳しく解説しているので、ぜひ参考にしてください。


目的別のおすすめレイアウト
サイトを作る目的によって、おすすめのレイアウトは異なります。
ここでは、どのようなサイトにどのレイアウトが適しているのかの一例を紹介します。
- コーポレートサイト
- ECサイト
- ブログなどの情報発信サイト
それぞれ、なぜそのレイアウトが適しているのかも把握して、サイトに最適なレイアウトを選べるようにしておきましょう。
コーポレートサイト
企業情報を伝える目的で作成するコーポレートサイトでは、シングルカラムレイアウトがおすすめです。
企業情報を知りたくて閲覧しているユーザーに必要な情報をシンプルに伝えられるため、シングルカラムレイアウトが適しています。
また、シングルカラムレイアウトは、企業イメージの訴求にも効果的です。
ECサイト
ECサイトなどによる商品やサービスのネット販売が目的の場合は、マルチカラムレイアウトがおすすめです。
ECサイトは、類似商品との比較や関連商品の閲覧がしやすく、また、気になる商品のページにすぐにたどり着けるようにする必要があるため、マルチカラムレイアウトが適しています。
さらに、Amazonや楽天市場など、主要なECサイトがマルチカラムレイアウトで設計されているため、ユーザーが慣れている点もマルチカラムレイアウトのおすすめポイントの一つです。
ブログなどの情報発信サイト
情報発信サイトやブログでは、シングルカラムレイアウトや2カラムのマルチカラムレイアウトが主流となっています。
シングルカラムレイアウトは記事本文に集中できる構成で、スマートフォンとの相性もよく、読みやすさを重視したい場合に最適です。
一方で、2カラムレイアウトは記事本文の横に関連記事や人気記事、広告などを配置できるため、サイト内の回遊性を高めやすく、滞在時間の向上につながります。
特に収益化を目的とするブログでは、広告の配置を工夫できる2カラムが有効です。
目的やユーザー層に合わせて、記事をじっくり読ませたいのか、関連情報へ誘導したいのかを考えながらレイアウトを選ぶとよいでしょう。
Webデザインのレイアウトに関するよくある質問
Webデザインのレイアウトに関するよくある質問をまとめました。
- レイアウトを決める前に確認すべきポイントはありますか?
- WebデザインのレイアウトはSEOに影響しますか?
- 2カラムと3カラムの使い分けはどうすればよいですか?
- レイアウトの参考になるサイトはありますか?
ぜひ参考にしてください。
- レイアウトを決める前に確認すべきポイントはありますか?
-
レイアウトを決める前に確認すべきポイントは、サイトの目的やターゲットの明確な把握です。
情報発信をするサイトや、商品販売をするサイトなど、サイトの目的によって最適なレイアウトは異なります。
また、ユーザーが利用するデバイスを想定して、パソコン中心かスマートフォン中心かの判断も重要です。
- WebデザインのレイアウトはSEOに影響しますか?
-
Webデザインが直接的に順位に影響するわけではありませんが、間接的には大きな影響があります。
見やすいレイアウトはユーザーの滞在時間や回遊率を向上させるため、SEO面で好影響を与えるうえ、内部リンクやコンテンツの見せ方もSEOの評価につながります。
一見関係ないように思うかもしれませんが、SEOもしっかりと意識してレイアウトを設計しましょう。
- 2カラムと3カラムの使い分けはどうすればよいですか?
-
2カラムは回遊性と読みやすさのバランスが取りやすく、記事中心のブログや中小規模サイトに適しています。
一方で3カラムはサイドにメニューや広告枠を複数持てるため、ニュースサイトやECサイトなど情報量が多いケースに有効です。
ただし3カラムの場合は要素が多くなる分、デザインや導線設計を誤ると逆に見づらくなる点に注意が必要です。
まとめ:レイアウトを理解してWebサイトを最適化しよう!
Webデザインにおけるレイアウトは、サイトの見やすさや使いやすさ、さらには成果に直結する重要な要素です。
レイアウトの種類を理解すれば、目的に合ったデザインを選びやすくなります。
また、ユーザビリティや視線の流れを意識した設計、余白の活用、レスポンシブ対応といったポイントを押さえることで、ユーザーが快適に利用できるWebサイトを実現できます。
レイアウトをしっかり理解して、よりWebサイトに貢献できるWebデザイナーを目指しましょう!
ウェブフリでは、1分でできる『Webデザイナー適性診断』を行っています。
「Webデザイナーになりたい!」「興味はあるけど自分に向いているか分からない…」とお悩みの人は、ぜひ診断を受けてみてください!
\ 簡単3ステップ! /