
自宅だと集中できない



フリーランスが仕事に集中できる場所は?
場所を選ばずに仕事できるのがフリーランスの良さではありますが、どうしても集中できないときや仕事場を変えたいときってありますよね。
本記事では、フリーランスにおすすめの仕事場をいくつかご紹介します。
「気分転換に仕事場を変えたい!」「新しい仕事場を探している!」という方は、ぜひ参考にしてください。
\ 簡単3ステップ! /
フリーランスの主な仕事場は?
多くのフリーランスは自宅を仕事場にしています。
日本政策金融公庫の「フリーランスの実態に関する調査」(2018)によると、「自宅」か「自宅併設の事務所・作業場」で仕事をする方は75.3%だったそうです。
当時と比べて、コワーキングスペースやシェアオフィスのサービスが普及しているとはいえ、現在も在宅で仕事をする人が多いのではないでしょうか。
また、リモートワークが進み、最近では地方や地元の自宅でフリーランスとして働くことも選択肢の一つになっています。
自宅以外の場所だと、カフェや事務所、仕事内容によってはクライアントから指定もしくは提供された作業場所などがあります。
仕事場にしたときのメリット・デメリット
フリーランスが仕事できる各場所のメリットとデメリットをご紹介します。
- 自宅
- カフェ
- 図書館
- コワーキングスペース
- シェアオフィス
- 事務所
どこの場所にもそれぞれ良さがあり、作業内容や好みによって使い分けられるのが、フリーランスの強みです。
ぜひ、仕事場選びの参考にしてください。
自宅
自宅を仕事場にすると、移動や利用などにコストがかからないほか、働く時間を自由に選べるなどのメリットがあります。
- コスト削減につながる
- 通勤時間がかからない
- 時間や人目を気にせず仕事できる
- 育児や介護と仕事の両立がしやすくなる
カフェなどと違って第三者がいないため、オンライン会議をする際も、話し声や個人情報の漏洩などに配慮する必要もありません。
また、子育てや介護と両立しやすく、家族との時間を増やせたり、仕事の合間に家事をこなすことも可能です。
ただし、自宅は仕事とプライベートの境目が曖昧になりやすく、誘惑も多いため、人によっては集中力が切れやすい環境です。
- オンとオフが切り替えずらい
- 来客に対応しずらい
- 賃貸の場合、仕事場としての利用が禁止されている場合がある
また、自宅が賃貸だと事業用としての使用が禁止されている場合があり、クライアントやお客さんを頻繁に呼ぶ方は注意が必要です。
「仕事部屋」や「書斎」としての利用範囲を超えて、たくさんの人の出入りがある場合は、事務所契約ができる物件を借りる必要があります。
カフェ
カフェは、自宅で集中するのが難しいときにおすすめです。
- 気分転換になる
- ご飯を食べながら作業できる
- 気軽に通える
場所を変えることで集中力が高まったり、いつもと違う空間から新しい発想が生まれたりなど効果が期待できます。
ただし、長時間の滞在や仕事での利用を禁止しているお店もあるため、注意が必要です。
- 飲食代がかかる
- 長時間の利用が難しい
- BGMや周りの音が気になることがある
- 場所によっては作業が禁止されている
また、公共の空間であるため、仕事の機密情報や個人情報などが人目につくリスクは避けられません。
覗き見防止のカバーを使うなどの対策を取れば、カフェは仕事モードへの切り替えを後押しする良い仕事場になるでしょう。
図書館
図書館は、費用がかからず静かな環境で仕事に集中できます。
- 費用がかからない
- 静かな環境で仕事に集中できる
- 参考になる資料をすぐに見れる
Wi-Fiやコンセントを利用できる図書館も多く、飲食代などのコストをかけずに自宅以外の場所で仕事ができます。
ただし、パソコンのタイピング音や利用時間に気をつけるなどの配慮が必要です。
- パソコンが使いづらい
- 利用時間が限られている
- 雑音が少なくて眠くなる
閉館時間が決まっているため、夜遅くまでの仕事はできませんが、静かな環境で集中して作業したいときや、資料を参考にしたいときなどにおすすめです。
コワーキングスペース
コワーキングスペースは、基本的に決められた席はなく、オフィスのような空間をフリーアドレス形式で自由に利用できる場所です。
利用料金は月額制や、「ドロップイン」という一日もしくは時間単位で利用できる方式があります。
- 比較的低コスト
- 設備が整っている
- ほかの人と交流できる
- 事業用の住所を取得できる
オフィス家具やコピー機、インターネット環境などの設備が整っており、比較的低コストで仕事場を確保できます。
また、共用スペースのようになっているため、ほかのフリーランスの方や利用者の方と交流しやすいのが特徴です。
ただし、時間帯によっては席を利用できないこともあるため、混雑状況を確認しておく必要があります。
- 自宅やカフェと比べるとコストがかかる
- 混雑時は席を確保できないことがある
- 周囲の音や声が気になることがある
- 利用時間が限られている
コワーキングスペースは、仕事に集中できる環境や、人脈を広げる機会を求めている方におすすめです。
レンタルオフィス
レンタルオフィスとは、仕事に必要な設備をあらかじめ備えたオフィスを、月額契約で借りられる貸事務所です。
実際に事務所を借りるよりも初期費用がかからないため、比較的気軽に事業拠点を作れるメリットがあります。
- 私用の仕事場を確保できる
- すぐに仕事を始められる
- 敷金や礼金などの初期費用を抑えられる
- 契約期間の調整が容易
- 郵便物の受け取りや事業用の住所を登録できる
ただし、コワーキングスペースに比べると利用料が高いことが多く、月々のコストがそれなりにかかってきます。
- コワーキングスペースに比べてコストがかかる
- 利用時間に限りがある
- 内装を変更できない
- 会議室などのオプションサービスに別途料金がかかる
- 個室が用意されていない場合もある
なるべくコストを抑えた専用の仕事場が必要な方におすすめです。
事務所
賃貸の事務所を借りて、自分の事業専用の仕事場を設けた方が、仕事がスムーズに進められることもあります。
- 経費の計上が明確になる
- オンとオフの区別がつきやすくなる
- 機密情報を守ることができる
- 来客や対面の打ち合わせに対応しやすくなる
- オフィス家具や設備を自由に置ける
法人化や従業員の雇用を考えている方や、仕事で対面の打ち合わせや共同作用が多い方は、事務所を賃りるのがおすすめです。
ただし、初期費用や維持費にコストがかかることや、フリーランスは賃貸契約の審査が通りにくいなどのデメリットがあります。
- 敷金やインターネット回線などに初期費用がかかる
- 家賃や水道光熱費などに維持費がかかる
- 入居審査に通りにくい
- 物件探しや契約に手間がかかる
コストがかかるのに加え、入居審査が厳しいため、安定した収入が必要になります。
フリーランスが仕事場を選ぶときのポイント
ここでは、フリーランスが仕事場を選ぶときのポイントについてご紹介します。
- インターネット環境があるか
- コストは問題ないか
- 作業内容と相性が良いか
- 集中できる環境か
それぞれ詳しくみていきましょう。
インターネット環境はあるか
多くのフリーランスは、パソコンを使って作業をするため、インターネット環境は必須です。
ストレスなく仕事を進められるように、Wi-Fiがあるか、通信環境は安定しているかを確認しましょう。
コワーキングスペースやシェアオフィスなどのWi-Fiは高速回線で、接続も安定していることが多いためおすすめです。
コストは問題ないか
なるべく出費を抑えながら快適な仕事場を得るためには、コストと利便性のバランスが大切です。
例えば、カフェは気軽に利用できますが、長時間いたり毎日通ったりすると出費が膨らみます。
その際は、自宅とカフェを上手く使い分けるか、コワーキングスペースやレンタルオフィスの利用を検討するのがよいでしょう。
出費を抑えたい場合には、図書館を利用するか、自宅の作業環境を整えたり集中力が上がる方法を実践するなどして節約しましょう。
作業内容と相性が良いか
どんな作業をするかによって、ベストな仕事場は変わります。
例えば、オンライン会議や電話が多いときには、自宅や個室のあるレンタルオフィスやコワーキングスペースがよいでしょう。
また、クリエイティブな作業のときは気分転換のしやすいカフェなどが、集中力が必要なときは静かな図書館などが適しています。
ときには作業効率だけでなく、第三者の目に触れないかなどのセキュリティ面も考慮する必要があります。
集中できる環境か
集中できる環境は人によって異なり、自分の好みや気分に合った場所を選ぶことが大切です。
また、集中しやすい場所の共通点もあります。
- 適度な生活音がする
- 明るさや広さが十分ある
- イスや机が疲れにくい
- 適度に緑がある
自分が集中しやすいと思う環境で、快適に作業できる場所を選びましょう。
フリーランスの仕事場に関してよくある質問
フリーランスの仕事場によくある質問をご紹介します。
- フリーランスは仕事部屋を借りるのって難しい?
- 安定した収入を証明するために必要な書類は?
- 自宅を仕事場にしている場合、家賃や光熱費などは経費にできる?
- フリーランスは自宅を事務所として法人化できる?
それぞれ詳しく解説します。
- フリーランスは仕事部屋を借りるのって難しい?
-
フリーランスは「収入が不安定」「収入の変動が大きい」というリスクを抱えているため、賃貸物件を借りるのは難しい傾向にあります。
ただし、支払い能力が証明できれば、問題なく仕事部屋を借りられます。
貸主や不動産会社に対して信頼してもらえるように、安定した収入とその収入を証明する書類を準備しましょう。
- 安定した収入を証明するために必要な書類は?
-
代表的なものとして、確定申告の控えがあります。
特に、直近2~3年分を用意できれば、収入が安定していることをアピールできます。
また、ほかに収入を証明できる書類は以下のとおりです。
証明できる書類- 納税証明書
- 課税証明書
- 所得証明書
それぞれ、住民税や所得税の納税や所得金額を証明できる書類で、お住まいの自治体や税務署で発行できます。
フリーランス1年目の場合は、銀行口座の残高などで支払い能力をアピールする必要があります。
- 自宅を仕事場にしている場合、家賃や光熱費などは経費にできる?
-
家賃や光熱費などは収入を生み出すのに必要なため、その一部を経費として計上できます。
経費として計上できるのは、以下のとおりです。
経費になるもの- 家賃
- 電気料金
- 通信費
- 自動車関連費用
経費にするためには、何パーセントが事業に関するものなのか、客観的に割合を計算し、明確な根拠を提示する必要があります。
ただし、事業用として明確に区分する必要があり、業務とプライベートが混在している場合は認められないことがあります。
- フリーランスは自宅を事務所として法人化できる?
-
フリーランスが法人化を考える場合、自宅を事務所として法人登記することが可能です。
法人登記は、法人化に必要な商号や所在地、代表者の氏名などを登録する手続きです。
ただし、一般的な賃貸契約では「居住のみを目的とする」と記載されている場合が多く、事前に契約書を確認する必要があります。
もし自宅での法人登記が難しい場合は、バーチャルオフィスの利用も選択肢のひとつです。
バーチャルオフィスは、仮想の住所を有料で借りるサービスで、法人登記などでの使用が法律で認められています。
法人化を検討する際は、自宅の利用が可能かどうかをしっかり確認することが重要です。
まとめ:作業内容やワークスタイルに合わせた仕事場を選んで作業効率を上げよう
フリーランスは自由に働くことができる一方で、どこで仕事をするかによって作業効率が大きく変わります。
それぞれのコストや利便性、環境など、紹介した情報をぜひ参考にして自分に合った仕事場を選びましょう。
作業内容や状況によって使い分けたり、複数の場所を併用したりすることも可能です。
仕事場の選択肢が豊富であることを上手く活用しながら、効率的で充実したフリーランス生活を送ってください。
\ 簡単3ステップ! /