
個人事業主になったけど、何から始めたらいいかわからない



やることが多くて混乱してしまう
個人事業主の住所変更手続きや各所への手続きなどに、頭を悩ませている方はいませんか?
引っ越しは新たな事業チャンスとなる一方で、税務署への届出から年金・保険の変更まで、多くの手続きが必要です。
手続きに漏れがあると、思わぬトラブルに発展する可能性があります。
本記事では、個人事業主の住所変更に必要なすべての手続きを詳しく解説します。
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個人事業主が引っ越す際に必要な手続き
個人事業主が引っ越しをする際は、税務署・年金事務所・健康保険組合など、さまざまな機関への届出が必要です。
今回は、自宅移転の場合と事業所移転の場合の2つに分けて手続きを解説します。
自宅の移転の場合
自宅の移転の場合は、まず税務署への届出が必須です。
特に、自宅住所を事業所として登録している方は、変更後の住所を速やかに報告する必要があります。
また、取引先への連絡も、スムーズな取引継続のために大切です。
請求書や納品書の送付先が自宅住所となっている場合は、早めに新住所を通知しましょう。
さらに、以下3つの住所変更も必要です。
- 銀行口座
- 各種許認可や資格証明書
- インターネットやその他の契約サービス
業種によっては、許可証や登録証の住所変更が法律で義務付けられているため、確認しておきましょう。
事業所の移転の場合
事業所の移転の場合は、税務署へ個人事業の開業・廃業等届出書の再提出が必要です。
また、事業所の移転に伴い、管轄の税務署が変わるかも確認しておきましょう。
税務署が変わる際は、納税地の異動に関する申出書も提出する必要があります。
さらに、事業所の看板や印刷物など、旧住所が記載されているものの変更も忘れずに行いましょう。
そして、自宅移転の際と同じく、取引先や顧客への通知も大切です。
事業所の移転は、取引先や顧客との関係に影響を与える可能性が高いため、慎重に対応しましょう。


税務署への提出が必要な書類
個人事業主の住所変更に伴い、税務署へ下記の書類提出が必要です。
- 「個人事業の開業・廃業等届出書」の再提出
- 振替納税を利用している場合の追加
- 納税地の異動に関する申出書の提出
住所変更の手続きは、事業の継続性を確保し、税務上のトラブルを避けるために欠かせません。
各書類について、詳しく説明していきます。
「個人事業の開業・廃業等届出書」の再提出
個人事業主が住所を変更した場合は、住所変更後1ヶ月以内に「個人事業の開業・廃業等届出書」の再提出が必要です。
開業届を作成する際は、「納税地」に移転前の住所を記載し、「新増設、移転後の所在地」に新しい住所を記載します。
届出書は、税務署に持参または送付するか、e-Taxを利用したオンライン提出が可能です。
振替納税を利用している場合の追加
振替納税を利用している方は、引っ越しにより管轄の税務署が変わるため、口座振替依頼書の再提出が必要です。
また、「申告所得税または消費税の申告書」か「納税地の異動に関する申出書」に記載して提出する方法もあります。
届け出をする際は、口座情報の確認と更新を一緒に行いましょう。
既存の口座を継続利用する場合も、住所変更に伴う手続きが必要か確認すると安心です。
さらに、住所変更の時期によっては、振替日に影響が出るため、税務署に問い合わせましょう。
納税地の異動に関する申出書の提出
「所得税・消費税の納税地の異動又は変更に関する申出書」は、所得税や消費税の確定申告の際に異動・変更後の納税地を記載すれば、届け出は不要です。
ただし、年の途中で納税地の異動・変更をしたい場合や、振替納税の申請で使用したい場合には提出が可能です。
提出方法は、税務署に持参または送付するか、e-Taxを利用してオンラインで行います。
提出期限は特に設けられていません。
税務署以外で行う必須の住所変更手続き
個人事業主の住所変更に必要な、税務署以外で行う手続きについて説明します。
- 都道府県税事務所への届出
- 年金・健康保険の住所変更
- 労働保険関連
- 海外移住時の特別な手続き
チェックリストを作成し、漏れなく確実に行いましょう。
都道府県税事務所への届出
都道府県税事務所への届出は、個人事業主の住所変更において、重要な手続きの一つです。
事業税と都道府県民税は、事業所の所在地に基づいて課税されるため、住所変更の際には必ず手続きを行わなければなりません。
届出方法は、都道府県によって異なりますが、一般的には所定の様式の必要事項を記入して提出します。
また、最近はオンライン手続きができる自治体も増えてきているため、ぜひ活用しましょう。
住所変更の届出を怠ると、税務上のトラブルや、重要な通知が届かないなど、さまざまな問題が発生します。
適切な時期に、確実に手続きを済ませましょう。
年金・健康保険の住所変更
年金・健康保険の住所変更も、個人事業主にとって、大切な手続きです。
国民年金や国民健康保険に加入している方は、市区町村の担当窓口で住所変更の届出と手続きをします。
また、厚生年金や健康保険に加入している方は、日本年金機構や加入している健康保険組合へ届け出ましょう。
手続きの際には、本人確認書類と新しい住所がわかる書類を持参します。
オンライン手続きが可能な場合もあるため、事前に確認すると良いでしょう。
さらに、マイナンバーカードを持っている場合は、市区町村の窓口でカードの記載事項変更も必要です。
労働保険関連
個人事業主が異動する際は、労働保険関連の住所変更手続きも不可欠です。
まず、事業所の移転から10日以内に、労働基準監督署へ「労働保険 名称、所在地等変更届」を提出します。
次に、ハローワーク(公共職業安定所)にも同様の届出を行います。
雇用保険に加入している従業員がいる場合は、忘れないようにしてください。
手続きの際は、変更前後の住所・変更日・事業主の氏名などの情報が必要になるため、必要書類や身分証明書をしっかり準備しておきましょう。
また、オンラインで手続きできる場合もあるため、各機関のウェブサイトで確認しましょう。
海外移住時の特別な手続き
個人事業主が海外に移住する際には、国内での引っ越し以上に、複雑な手続きが必要です。
まず、出国前に「海外転出届」を市区町村役場に提出しなければなりません。
次に、出国までに「納税管理人の届出書」を税務署に提出します。
納税管理人は、海外在住中の納税義務を代行する国内居住者です。
そして、「廃業届」や「所得税の青色申告の取りやめ届出書」も提出しましょう。
また、国民健康保険や国民年金に加入している場合は、各届け出窓口で脱退手続きが必要です。
ただし、年金については任意加入のため、各機関へ確認してください。
銀行口座や携帯電話契約など、個人的な手続きも忘れずに行いましょう。
海外居住者用の口座に切り替えたり、解約したりする必要があります。
まとめ:個人事業主の住所変更は手続きが必要!事業に集中するためにも丁寧に
個人事業主の住所変更には、税務署への届出、年金・保険の変更など、多くの手続きが必要です。
各手続きを面倒に感じるかもしれませんが、怠ってしまうと思わぬトラブルに巻き込まれる可能性があります。
一つずつ丁寧に対応すれば、スムーズな事業継続ができるでしょう。
また、手続きの漏れがないように、チェックリストを作成するのも効果的です。
チェックリストを用いて、必要な書類を準備すれば、期限内に手続きを完了させられます。
適切な手続きを行い、新しい環境で事業を成長させていきましょう。
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